ウィーンツアーを振り返って

大小様々なトラブルにも遭遇し、思い出満載(?)の今回のウィーンツアーを振り返ってみたいと思います。

今回のツアーは、ウィーン現地3泊(+機中2泊)6日の日程でした。ウィーンに腰を据えて、じっくり歩いてみたいと思いましたが、旅行会社のパッケージツアーは、大抵数都市を巡るタイプしかないため、飛行機とホテルだけを取る個人旅行の形になりました。その分自由度は高くなり、ウィーンそのものを十分楽しめたとは思いますが、トラブルに対しては、色んな形の協力を頂きつつも、全て自力で解決しなければならず、特に帰国便の大トラブルなどキツい面もありました。

ウィーンの街はやはり予想通り至る所で長い歴史と伝統、文化を感じさせる建物や施設に出会え、楽しい時間でした。

今回のツアーを含め海外旅行経験も20回を超えますが、やはり長い歴史と深い伝統を持つ都市であるローマ、パリ、今回のウィーンなどは、観る所も多く、色んな形で文化や伝統を感じられて楽しいと思います。

そして、それらの都市に負けない長い歴史と文化を持つ我が国の京都、奈良、江戸文化の残る東京を始め、数多くの歴史的都市がある事を誇りに思えます。

トラブルに会った時も含め色んな形で接したウィーンの人々も、時折あれっと思う時もありましたが、全体として言えば、決して不親切でもなく、迷子になりかけて尋ねたカフェの女の子や帰国時に逆方向に行った駅の駅員さん等々、優しい気遣いをしてもらった事も何度もありました。また、ホテルに到着して最初の食事を取った際も、レストランのマネージャーから「日本から?ぼくも日本に行った事があるよ、奈良、京都、素晴らしかった!」と声をかけてもらったりしました。

帰国便のチェックインに間に合わなかった時、「We can do nothing for you」と言われた時は大ショックだったりしましたが、それは単に事実を告げられただけで、決して不親切だった訳ではないと思います。基本的に、彼らは自分の仕事上の責任範囲をキッチリ切り分けており、その中でやるべき事はきちんと果たす態度だと思います。

しかし、やはり日本人の気遣いは、時として、その責任範囲を超えて、相手の身に寄り添うところがあり、それは文化として素晴らしい事だと思います。今回も、日本を離れてみて改めて我が国の文化や歴史の素晴らしさ、日々の暮らしの快適さ、便利さを感じ直す機会になりました。

それは、6年前のニュージーランドのホームステイツアー後に感じた事の再確認だったような気もします。

異国への旅は『修行』の舞台か?

 

投稿者:

matsuga_senior

《松賀正考》大阪大学外国語学部英語学科、歯学部卒業。明石市で松賀歯科開業。現シニア院長。 兵庫県立大学大学院会計研究科を卒業し会計専門修士。さらに同大大学院経済学研究科修士課程を卒業。その修士論文で国際公共経済学会の優秀論文賞を受賞。現在、博士課程在学中。