本格的ウィーン観光の1日目のメインイベントは、その夜、ウィーン・フィルの本拠地『ウィーン楽友協会』でのモーツァルト・コンサートでした。時間に遅れたりしないように、カフェ・ザッハーでの朝食の後に、予め下見をするほど気合いが入っていました(笑)
そして、昼間のシュテファン大聖堂周辺の観光スポット巡りも早々に、コンサートのチェックイン時間まで余裕を持ってコンサート会場近くで早めの夕食を取る事にしました。やはりオーストリアの伝統料理を食べておきたいと思い、ガイドブックなどを調べ、地元伝統料理を提供してくれる大衆的レストランのバイスルの一つ『アマリング・バイスル』に決めました。
コンサート会場から徒歩10分位のお店に開店時間すぐの時間に着きました。屋外のオシャレなテラス席にしましたが、時間が早いためか、ほとんど貸し切り状態でした。
メニューは、グラスビールとオーストリア名物の「ウィンナー・シュニッツェル」にしました。仔牛の肉を薄く叩き伸ばして、カツにしたもので、味的には日本のカツレツ風でしたが、見かけのボリュームがスゴい!
結局、食べ切れず、席を立つはめになりました。
しかし、その頃には、お店は、沢山の客で賑わっていました。
さて、コンサートのチェックイン時間にも余裕を持って会場の楽友会館に着きました。会館前には既に沢山の観客の人たちが集まっていました。やはりいかにも音楽好きそうな紳士淑女と言う感じで、服装も少しよそ行きで、私もブレザーとネクタイを持っていてたのでホッとしました。
いよいよ始まったコンサートは、本当にステキなもので、観客の多くが、本当にクラシック音楽が好きで心から楽しんでいる空気に包まれていました。モーツァルトの曲の演奏やオペラの一部の上演があり、最後には、恒例なのか、ヨハン・シュトラウスの『美しき青きドナウ』の演奏があり、さらに、シメの『ラデツキー行進曲』で拍手👏を合わせての演奏は会場が一体になって、本当に感動的でした😂😂
さて、コンサートの時間そのものは、楽しく充実したものでしたが、終わってホールを出たのは、夜の10時頃、こちらの人たちは、遅い時間までこう言う楽しみをするんだなぁと思いつつも、ふと喉の渇きを覚えました。しかし、この国では、我が国とは違い、コンビニらしき店は見たことがありません。(そう言えば、以前に出かけたニュージーランドとか、欧米のどの国でもコンビニと言う便利極まりないお店を見た事がありません)来る時に見かけたスーパーも早々に閉店しているようで、まあホテルまで帰るしかないかと諦めて路面電車で帰途につきました。
しかし、実はそこからがひと騒動でした。路面電車はもうかなり乗り慣れ、ホテル近くの停留所も何度も乗り降りしています。同じつもりで、電車を降りると、目の前にバーガーショップがありました。それまでは気づかなかったし、方針として、マクドナルドなどの世界中どこでも同じ食事はしない、まがい物の日本料理店にも行かないと決めていたのですが、何しろ喉が渇いていました。ホテルに帰っても飲料類を求められるメドはありません。ドリンクだけでもと思い、このバーガーショップに寄り、飲み物と簡単なメニューをテイクアウトしました。それから、慣れた(はずの)道を歩き始めたのですが、しばらく歩いてもいつもの通りに来ません。途中、Googleでチェックしながら歩きましたが、全くホテルに近づきません。時間は10時半を過ぎ、人通りも少なく、不安になって来ました。幸いそんな時間でも若い女性やカップルとすれ違ったり、治安は悪くないようです。
後で考えると、どうやら、路面電車の停留所を一つ行き過ぎて降りたのかと思いましたが、とにかく、見覚えの無い道をGoogleを頼りに20分近く歩き、ようやくホテルに辿り着きました。お陰で、楽しかったコンサートの後、大汗をかく始末になり、この夜は、ぐったりして休みました。まさに、『楽あれば、苦あり(?)』のような一日でした。