西日本では、猛暑・酷暑が続きます。先ほど、同じ県内の西脇市で、39.5度を記録したと言うニュースが流れました。県内の気温として観測史上1位の記録のようです。
そう言えば7月中旬にドイツツアーから帰って、これまでまともな量の雨が降った事がないような気がします。日中はほとんどエアコンを効かせた部屋で過ごしほんの徒歩10分で行ける三宮駅前までの買い物もバスで出かけ、極力、直射日光と暑さを避ける日々です。
何とかこの暑さを逃れる術(すべ)は無いかと策を練ってみました。信州か北海道に逃げ出す手も考えました。そう言えば、3年前のまさにコロナ禍の真っ最中、逆にこの時期の有名観光地の閑散を奇貨として、上高地や軽井沢に涼を求めて出かけた事もありました。しかし、現在のホテル等の状況を調べてみると、どうにかコロナ禍も明けた現在、人気観光地は人で溢れているようで、料金もあのコロナ禍中の激安価格とは別次元になっているようです。それに、涼しいリゾート地に涼を求めても、涼しいのは現地滞在中だけで、そこまでの往復の移動はおそらく汗だくの大混雑の渦中の行軍になる事は間違いありません。
そこで思い出すのは、つい先日のドイツツアーでのヨーロッパの気候の涼やかな快適さです。気温は20〜25度、さらに湿度20%台のカラリとした気候はアジアモンスーン地帯の高温多湿な気候とは別世界で、思わず神様の不公平に愚痴の一つも言いたくなるほどだった事を思い出しました。
さらに考えてみると、昨年の夏にはウィーンとザルツブルクを中心にしたオーストリア🇦🇹ツアーを計画していたのに、事情でキャンセルした経緯がありました。ならば、この際、リベンジとして再びオーストリアツアーに挑んで、併せて、涼を取る、と言うアイデアを思いつきました。
「思い立ったら先ず行動、何事も取り掛からなくては始まらない」がモットーの私としては、直ぐ毎回お世話になっている旅行会社に電話で予約を取り、翌日相談に出かけました。
しかし、何しろオーストリアツアーについては、昨年一旦計画し、具体的なスケジュールも決めて予約までしていた事もあり、下調べは十分済んでいる内容です。担当者との相談もごくスムーズに進み、今回の計画についての細部も決め、その場で予約まで済ませました。
ただ先月のドイツツアーは、ほぼ半世紀前のハワイへの新婚旅行以来人生2度目の添乗員付きのパッケージツアーで、全行程バスでの移動で、重いスーツケースを引いての移動もほとんど不要で、効率良く楽な旅でした。しかしウィーンは一都市だけでも見るべきスポットは盛り沢山でもあり、飛行機とホテルだけを取る個人旅行の形にする事にしました。
まず飛行機については、関空ーウィーンの直行便は飛んでおらず、乗り継ぎ便になるようで、乗り継ぎ前後の時間配分から、中東系の航空会社が適当なようで、今回はカタール航空になりました。2年前の20日間のヨーロッパツアーでは、エミレーツ航空で、先月のドイツツアーのエティハド航空と合わせて、これで中東系の3大航空会社を経験する事になります。中継地は、エミレーツがドバイ、エティハドがアブダビなのに対し、今回のカタール航空はドーハになるようです。
例によって、AIにカタール航空の評価について聞いてみると「総合的に見て、カタール航空はエミレーツ航空やエティハド航空と並ぶ高評価の航空会社であり、特にサービスの質と利便性の面で優れた評判を得ています。」との回答でした。また、あるネット記事によると「航空格付け会社SKYTRAX(スカイトラックス)社は、《2024世界の航空会社トップ10》を発表した。総合ランキングのトップは、前年2位のカタール航空が選ばれた。前年1位だったシンガポール航空は2位。日本からは、ANAが4位(前年3位)、JALが6位(前年5位)にランクインした。」との事で、結構評価は高いようです。
また、カタール航空の場合、チケット予約が済んだ後、直ぐにネットで座席指定が出来るようで、これが非常に便利だと思いました。中東系の航空会社のいずれでも、関空ー中継地までがほぼ10時間、中継地からヨーロッパまでが6時間前後のようです。トイレ事情などを考えると、通路側席が便利なようですが、今回のネット座席指定では、(多少の追加料金が必要ですが)前側に座席が無く足元が広いシートで、さらに窓側でありながら、隣席が無く、出入りが楽な条件の席が選べました。
このシステムは非常に便利と思われ、このシステムのためだけでもカタール航空を選んでもいいのではないかとさえ思いました。
ホテルに関しては、担当者との相談の結果、ウィーンをベースに近郊の観光スポットを訪れる可能性も考えると、やはりウィーン中央駅近くが便利と思われ、駅まで徒歩10分程度で、べルヴェデーレ宮殿という観光スポットに近い緑豊かな地域のホテルを選びました。
ホテルのホームページで見る限り、割とモダンな感じのホテルのようです。
さて、行動予定ですが、これもAIに聞いてみると、直ぐにモデル=プランを出してくれました。
《ウィーンでの4泊ツアーのおすすめプランを以下にまとめます。
1日目: ウィーン国立歌劇場を訪れ、その後、地元のレストラン「Schnitzelwirt」でシュニッツェルを楽しむ。
2日目: カールス教会とフンデルトヴァッサー美術館を訪問。午後はオーストリア国立図書館とゼツェッション館を見学。
3日目: ザルツブルクへの日帰り旅行。モーツァルトの生家や「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地を巡る。
4日目: グリンツィングでハイキングし、バーデンで温泉を楽しむ。時間があればヴァッハウ渓谷を訪れる。》
ちょっと驚いたのは、ザルツブルクやバーデンまでの日帰りツアーの提案でした。高校時代に大感激したミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台として、また夏の音楽祭でも有名なザルツブルクは、ウィーンとともに訪れたい都市でした。
実は、昨年のツアー計画では、ウィーン2泊、ザルツブルク2泊、さらにウィーン2泊というような予定を組んでいました。今回は、重いスーツケースを引きながらの長い移動は最小限にしたいと言う方針でウィーンのみにしましたが、ウィーンから日帰りでの訪問が可能なら、是非そのプランも試みたいと思いました。
もちろんウィーンだけでも宿泊予定のホテル近くのベルデヴェーレ宮殿やシェーンブルン宮殿、ステファン教会、国立オペラ座、美術史美術館等の華麗な建築から、ザッハトルテで有名なザッハーやデーメル等のカフェ、オーストリア発祥のスワロフスキーの直営店など、訪れたいスポットは数え切れません。
個人ツアーの自由度の高さを目一杯活かしてウィーンとその周辺を巡る旅を楽しんで来たいと思います。ガイドブックで情報を集め、色々プランを考えるのも旅の楽しみの一つと思います。
なお、大学院のお勉強ですが、最近読み始めた『金融化の世界史 ー大衆消費社会からGAFAの時代へー(玉木俊明)』が、私自身の研究テーマとも関連深く、その議論を大変興味深く読み進めています。
私の現在の大学院での研究テーマは「デジタル化・ネットワーク化・グローバル化による現代経済の本質的変化」と言うものですが、現代経済の質的変化をもたらしているもう一つの要因として「金融化」と言う現象があると言われています。そして、この「金融化」が、GAFA等の現代巨大企業や超富裕層の露骨で大規模な「租税回避」を可能にしており(その点に関しては私の修士論文のテーマにつながる所)、これが格差社会を産んでいると言う議論があります。しかし、この「金融化」は「デジタル化、ネットワーク化、グローバル化」によって可能になった面が大いにあると思われます。この「金融化」と言う現象について、本書ではきわめて深く分析されており、大変刺激的な内容です。
《追記》
なお、冒頭触れた3年前の、まさにコロナ禍の真っ最中、上高地や軽井沢に涼を求めて出かけた記録はYouTube動画にもアップしています。
(ちなみに、このYouTube動画は何故か7500回以上再生され、私の作成動画中の視聴回数記録になっています)
また、このブログでも報告記事をアップしています。