フュッセン泊の翌朝、直ぐ近くにある『ヴィース巡礼教会』を訪れました。この教会は、牛がのんびりと牧草を食べている草原の直ぐそばに突然姿を見せます。
この教会の歴史は、1738年の奇跡的な出来事に始まるとされ、農婦マリアが「鞭打たれるキリスト」の木像に祈りを捧げたところ、像が涙を流したという噂が広まり、この奇跡の噂から、1740年に小さな礼拝堂が建てられた事から始まるようです。しかし、巡礼者の数が増え続けたため、ドイツ・ロココ様式の巨匠として知られるドミニクス・ツィンマーマンが担当し新しい教会の建設が行われました。
1983年、このヴィースの巡礼教会はその文化的価値が認められ、ユネスコ世界文化遺産に登録され、現在も年間100万人もの巡礼者が訪れる人気の観光地となっているようです。
内装の装飾は、ドミニクスの兄であるヨハン・バプティスト・ツィンマーマンが手がけ、特に天井のフレスコ画が有名なようですが、その豪華絢爛さはまさに圧巻です。
ヴィース巡礼教会の後は、いよいよ、昨日のホーエンツォルレン城と並び、今回のツアーのテーマとも言うべきノイシュバンシュタイン城へ向かいました。
城に近づき始めて、姿を現すその光景は、まさに端正な美しさで、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになったと言う逸話も納得です。
この城も、かなりの高台にあるので馬車かシャトルバスで上ります。我々は、行きはバス、帰りはゆっくり歩きました。
緑の中から姿を現す白亜の古城は、やはり雰囲気がありますね。
この後、ロマンティック街道を北上し、『中世の宝石箱』とも呼ばれるローデンブルグに向かいましたが、一旦、稿を改めます。