これは、昨夏のヨーロッパツアーの時の話です。思えば、昨夏のツアーは、久しぶりの海外だったのに、いきなり20日間の長期の計画をしました。しかし、前半のブリュッセル、パリ滞在の余りのハプニングの連発に、途中で、意欲のエネルギータンクが底を尽き、後半に予定していたジュネーブ(スイス)、リヨン(南フランス)行きを断念して、急遽、オランダのハーグ滞在に切り替えたのでした。
そして、まるで、その意欲の枯渇を反映したかの如く、ブログでの報告も、前半のトラブルに満ちたツアー報告で中断し、その後半の再度のオランダ(ハーグ)滞在についてはスルーする形になってしまいました。まあ、ある意味、それほど、昨夏のヨーロッパツアーの前半のアドベンチャー的経験の印象が強烈だったのだろうと思います。
ところが、それから一年が経った最近になって、偶然、フェルメールについて、知人や友人との話題に上る事が重なり、そう言えば、昨夏のヨーロッパツアーの後半に、前半の心身の疲れを癒すようだった穏やかなオランダ滞在の一週間が蘇って来ました。
ハプニングとアドベンチャーの連続したパリからオランダへ戻る新幹線のチケットをようやく確保し、やれやれと安心したと思うと、その新幹線Tharysのオランダ終着駅ロッテルダムに到着直前、明確な原因説明も無いまま、2時間以上ストップしてしまうと言うトドメのようなハプニングに遭遇してしまいました。
お陰で、ハーグからロッテルダムまで、車で迎えに来てもらっていたオランダ駐在中の知人を2時間以上待たせる事になり、ようやくハーグのホテルにたどり着いた時は、深夜の11時を回っていました。
それにしても、ブリュッセル、パリの1週間のアドベンチャーツアーから、今回のヨーロッパツアー最初に宿泊したハーグのホテルに入った時は、大きな安堵感を感じ、まるで我が家に帰り着いたような気分だったのを思い出します。
そして、知人のお心遣いで、夜食用に買っておいて頂いた『胡瓜巻き』寿司のシンプルな味が沁みました。
この夜は、キレイに整えられた(アパートメントホテルではない)普通のホテルの部屋のベッドでぐっすり眠れたのを覚えています。
この後、7/12の帰国までは、ハーグの街をゆっくり散策したり、近郊の街への電車旅をしたりの落ち着いた1週間でした。
中でも、フェルメールの代表作やレンブラントなどの名作を持つマウリッツハイス美術館を再訪し、あらためてじっくり鑑賞出来たのは良かったと思います。
この穏やかだったオランダ滞在の1週間をまた振り返りつつまとめたいと思います。