ハーグ到着後の2日目は、前日と同様、ハーグ駐在の知人のお世話になり、前日のライデン等に続き、ようやくハーグの市内観光をしました。
まず、ハーグと言えば誰でも思い浮かべる国際司法裁判所(平和宮)を訪れました。
その後、フェルメールやレンブラントの有名な作品を保有展示しているマウリッツハイス美術館で名画をじっくり鑑賞。
フェルメールの代表作で、〈北のモナリザ〉とも称される『真珠の耳飾りの少女』
フェルメールの出世作である『デルフトの風景』(後に、このフェルメールが生涯を過ごしたハーグ近郊の小都市デルフトにも訪問しました)
また、レンブラントの代表作の一つ『デュルプ博士の解剖学講義』
その後、宿泊しているホテルの直ぐ近くにあるハーグの歴史的建築物の集まったビネンホフと言う地域の中の国会議事堂見学などをしました。
この日は、遅めのランチをヨーロッパでも盛業中のラーメンチェーンのお店でしめて、知人とは一旦お別れをしました。
初オランダ(実は、学生時代の旅行でも足は踏み入れていた形跡はありますが)を一人旅していたら、おそらくその半分も楽しめなかっただろうと思え案内して頂いた知人には感謝の限りです。
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さて、今回のツアーの前半、と言うか、実はツアー開始以前の準備段階に始まり、ツアーの最初の訪問地であるハーグの3泊目にようやく解決したトラブルがありました。
今回のツアー計画は(後から思えば無謀にも)先に飛行機便の予約から入り、6/23(木)〜7/12(火)と言う20日間のスケジュールを先に決める事からスタートしました。
その後、まずハーグで3泊、ベルギーのブリュッセルで2泊、次にパリに5泊、さらにスイスのジュネーブに3泊、南仏のリヨンに3泊、最後は、帰国便の空港に近いアムステルダムに2泊、と言う訪問地を大まかに決めました。
今思えば、そのスケジュール決定は極めて大胆?かつ大雑把なものでした。しかも、旅行会社等はコロナ禍の中で、ほとんど営業を極端に自粛しているようで、話が中々進まない感じから、飛行機のチケットも各訪問地の宿泊施設も全てネットの予約サイトで直接取る事にしました。
半世紀近く前とは言え、前稿でも書いたように学生時代にほぼ1ヶ月のヨーロッパ旅行を経験しており、その後毎回1週間前後のスケジュールながら、各種の学会参加や観光旅行等で20回近い海外渡航経験があった事による自信過剰もあったと、ツアーが終わった今、振り返って反省しきりではあります。
そして、この種の旅行予約サイトは、今や百花繚乱と言うか、雨後の筍の如く数多く出現しています。この予約サイトにもサイトによってかなりのサービス内容の違いがあるらしいのに、それも深く考えず、検索結果のトップに出たサイトを単純に選びました。これも慎重さ不足だったと思わざるを得ません。
まず、飛行機のチケットは、やはり航空会社のサイトで直接取る方が後々の対応がより取りやすいとのアドバイスをもらった事もあり、ドバイ経由のエミレーツ航空のサイトで直接取りました。その事自体は間違いではなかったとは思いますが、やはり旅行会社等で対面での説明も無く、価格的により有利なチケットを取った結果、(それは旅行会社等どう言う形で取っても同じだったようですが)基本的に予定変更が効かない(変更するとキャンセル扱いになってしかも全額返金されない)チケットである事が後で分かりました。
続いて、宿泊施設については、Booking.comと言う予約サイトで取り始めました。それにしても、ハーグに始まり、ブリュッセル、パリ、ジュネーブ・・と取って行くにつれ、段々気が重くなり、いっそ期間を短縮する事も考えたのですが、上記の航空チケットの関係もあり、止むを得ずとりあえず南仏リヨンまでの5ヶ所の宿を取り終えました。
ところが、そこでホッとしていると、直ぐにパリの5泊分のホテルからメール連絡があり(おそらく私が予約確定までにちょっと手間取った関係もあったのか)私の予約前に既に予約が入ってしまい、私の予約は受けられないと言うのです。
その事自体はあり得る事かもしれず、やむを得ないとは思いました。ところが、このホテル側からのダブル・ブッキングによるキャンセルが、何故か予約サイト側に伝わっていないのか、サイト上ではいつまでも、その予約が残ったままの状態だったのです。しかし、実質的にはそのホテルの予約は取れていない訳ですから、私としてはパリの宿を確保する必要があります。仕方なく、私はその同じ日程で、別のホテルを探し、その予約をしました。すると、そのサイト上では、私が同日程で2つのホテルを取っている形になります。そして、このサイトからは何度もその事を警告して、どちらかをキャンセルしろと言って来ました。しかし、ホテル側からのキャンセルであるにも関わらず、私がキャンセルすれば、それは私の側からのキャンセルになり、キャンセル料が発生する可能性があります。
何度かのやり取りを繰り返し、ついに頭に来た私は、そのホテルからのキャンセル通知のメールを示して、そちらからキャンセルすべきであると告げました。
その結果、ようやく、予約サイトの方から事情を理解した旨の連絡が来ました。
ところが、この時点でも、私が既にもう一つのホテルの予約を取っている事情は把握していない様子で、このサイトとのコミニュケーションの不具合は本当にイライラするものでした。このダブル・ブッキング問題については、一応解決はしたものの、このサイトとのコミュニケーションの問題については、後々でも様々な問題が発生したのです。
この取り直したパリのホテル自体はルーブル美術館まで徒歩10分、地下鉄の隣駅にはオルセー美術館、さらにエッフェル塔や凱旋門までも数駅、ベルサイユまでも直結、というロケーション抜群の所ではあり、結果的には良かったのかもしれません。
しかし、後に実際このパリのホテルの利用に際しても、いやその前のベルギーのブリュッセルのホテルでも大変なトラブルに直面する事になったのです。
もちろんそんな事件?が待っているとも知らず、何かしら不安な予感を感じつつ、翌日の現地時間午後1時半、3泊したオランダのハーグを発って、ベルギーのブリュッセルに向かいました。