1月下旬、住まいから車で10分程のポートピアホテルのホールでのニューイヤー・コンサートに出かけました。女性指揮者として有名な西本智実&イルミナートフィルのコンサートでした。女性指揮者の生演奏は初めてでしたが、女性らしい優美な指揮は見ていて心地よく、魅了されるものでした。演奏の合間のナビゲーター役の中井美穂さんとのやり取りからは、サッパリした雰囲気ながら、音楽に対する深い愛情と自信に溢れ、一種のオーラが感じられる気がしました。
ネットで調べた情報では、指揮者のうち女性の割合は何と1%未満とか。そう言えば、他にも女性指揮者の話題を目にした事は無いですね。意外な所に圧倒的男性優位の世界があったんだなぁ、と改めて驚きます。確かに、多くの男性奏者を含む大集団を率いて、これを自由自在に動かすと言うのは男性でも中々の難業でしょう。その意味で、西本智実のようなオーラのある女性でないと容易ではないと思います。その意味で智実さんは稀有な存在なのかもしれません。
オミクロン株の急激な感染拡大状況の中でしたが、辛うじて蔓延防止措置が始まる直前の滑り込みで、やはり指揮者の人気もあってか、客席は結構埋まった状態でした。
ちなみに、チケットは比較的高くなく、一番良いS席でも8000円でしたが、学生割引もあり、年齢に関係なく(笑)学生証を提示すれば、何と2000円ポッキリ(❗️)という割引料金でした。大学院の学生証が思わぬ効力を発揮しました。
残念ながら(と言うか当然の事ですが)演奏中の録音・録画は出来ないので、西本智実の指揮ぶりを(曲は異なりますが)YouTube動画でご覧下さい。
ニューイヤー・コンサートの(世界のウィーンフィルをはじめ)定番とも言うべき『美しく青きドナウ』がフィナーレで演奏され、身体にまで伝わる生のオーケストラ演奏を堪能しました。(これもまた、演奏は別のオーケストラですが、YouTube動画で、どうぞ。)
本家とも言うべきウィーンフィルの演奏動画もありました。
https://youtu.be/2qv6LexvFDQ
実は、智実さん、昨年末に腰の手術を受けられ、正月にも歩けない状態だったとの事、手術後の満身創痍の身体を張っての熱演だったのです。にもかかわらず、聴衆からの熱烈なアンコールの拍手に応え再登場。アンコール曲は、元気なマーチの『ラデッキー行進曲』でした。会場全体が手拍子で盛り上がり、会場の一体感に感激ひとしおでした。(これも、オーケストラは違いますが、YouTube動画で)
久しぶりに生の音楽の素晴らしさをあらためて感じた一日でした。