小動物の群れが 巨大怪獣 を倒した日(おまけ)

今、大学に向かう地下鉄の中です。スマホの画面で、この投稿記事の追加編集をしています。かつてメインフレームを倒した PC に取って代わり、さらに小型ながら、いつの間にか情報端末の主役にのし上がった『スマートフォンというこのミニサイズの携帯用小機器の驚くべき機能の高さと、その急速な普及にも改めて驚きます。
(そして、かつて Steve Jobs が創業し、 Macintosh というパーソナル=コンピュータの革命的製品を産み出した会社が iPhone というブランド製品で、いつの間にか、この情報端末の主役を張っていることにも驚かされます。)

   

今、この車中で、老若男女を問わず、どれだけの人がこのミニ端末の画面に夢中になっていることでしょう。(ちなみに今朝の地下鉄の車中でカウントしてみると、22人中、居眠りしている4人を除く18名の内10人と、過半数の人がこの携帯端末の画面を覗き込んでいました。)さらに時間と場所を問わず、このミニ端末を緊密に連携させている Wi-Fi という電波を使った無線接続を実現普及させたインターネット技術の革命的な進歩にも、改めて感嘆の念を禁じえません。(ちなみに、私が20数年来、続けてきた医院のホームページの html による自作を WordPress を使った現システムに切り替えたのも、この新種の小型情報端末への対応という状況の変化のためでした。)

自宅に設置したサーバーに電話をかけて、えっちらおっちら、ようやく接続を果たしていた時代、それでも、その新しい情報交換の技術進化に驚いていた遥かな昔には、本当に夢にも想像できなかった状況が今、生まれています。この技術進化はどこまで進んでいくのでしょう・・楽しみな反面、ちょっと空恐ろしくもあります。

(さらにおまけ)

今朝(6月18日)、偶々、地下鉄乗車中、地震警報が流れました。車中の人びとが操作していたスマホから一斉に警報音が鳴り響きました。クラスの LINE には次々と情報が入り、各交通機関の運行状況が即座に分かりました。JR、阪急、阪神のいずれもが運行を停止しているようでした。さらにクラスのグループの LINE から、午前中の講義が休講になる、という情報も即時に流れて来ました。そのリアルタイムでの情報の交流は、ある意味、壮観でもありました。

思い起こせば23年も遡ることになる阪神大震災当時の状況との差の大きさにも深い感慨を覚えました。あの大震災の時、神戸市の都心、三宮にある神戸市役所はその直撃を受け、甚大な被害を被り、公共交通機関や自動車などの交通網はもちろん、情報通信網もズタズタになりました。

ところが、偶々、私が現在、通学している神戸市郊外の学園都市にある神戸市立外国語大学に置いてあったもう一つの神戸市のサーバーが比較的軽微な被害で生きており、このサーバーが、当時普及が始まったばかりのインターネット情報の発信の中心になったのでした。このことが、さらにインターネットの重要さを強く印象づけることとなったのです。その頃、異例なほど多くのインターネット関連のセミナーや研修会などが開かれました。合宿のような泊まり込みのセミナーも開かれ、後に県歯会長になられた先輩と共に参加した記憶があります。また、国を含め様々な組織で情報システム構築、整備の予算が組み込まれ、私は仲間たちと共に、IT維新に萌える(?)志士よろしく駆けずり回ったのでした。そんな20数年前の記憶が蘇って来ました。

この日は幸い、地下鉄は多少の時間遅れはあったものの、一応運行はしており、無事大学に着いたところで、午前中の休講の正式な連絡が入りました。徒歩やバスで通学しているクラスメイトは研究室に来ており、『ところで、阪神大震災のことは覚えてる?』と聞いてみると、何と今のクラスの年齢は、ちょうどその年生まれになるとのことでした。なるほど大震災は23年前、その年生まれた赤ちゃんは、今年、大学を卒業し大学院で学ぶ年齢になっているわけです。私の感覚では、ほんの10年前の感じなのですが、そんな震災の年生まれの年代の若者たちと一緒に大学院で学んでいるということにも、改めて別の感慨を覚えました。

 

投稿者:

matsuga_senior

《松賀正考》大阪大学外国語学部英語学科、歯学部卒業。明石市で松賀歯科開業。現シニア院長。 兵庫県立大学大学院会計研究科を卒業し会計専門修士。さらに同大大学院経済学研究科修士課程を卒業。その修士論文で国際公共経済学会の優秀論文賞を受賞。現在、博士課程在学中。