<現役時代の旧ホームページからの移植です>(2009.4.23分)
現在、歯科医療の世界でもデジタル情報をフルに活用しなければならない状況になりつつあります。 診療記録であるカルテのデジタル化を始めとして、お口の中の様々な状況を検査したデータや口腔内写真、 デジタル=レントゲン、患者さんに治療のステップを分かりやすく説明するプレゼンテーション、等々、 さらには一昨年当院に導入した歯科用CTに至っては、デジタル技術のかたまりとさえ言えます。
このような状況の中、我々の診療体制の重要な一翼を担う歯科衛生士さんの教育にも、 デジタル技術についての知識と習熟が不可欠な時代になってきています。
兵庫県歯科医師会が運営する歯科衛生士の養成機関である兵庫歯科学院では、従来の2年制から 3年制へと教育年限が上がった最初の3年生のカリキュラムの中に、このようなデジタル処理教育が入ることになり、院長も その講師の一人として、講義を担当することになりました。
院長はこれまで、主に歯科医師会等で一般にITを苦手とする年配の歯科医対象のセミナー などで講師役を勤める機会は多かったのですが、このような若い世代を相手にすると、さすがにPCや ネットが当たり前になった環境の中で育っているだけに反応が早くスイスイと覚えこんでいく 様子に世代の違いをあらてめて実感しました。
講義を担当するにあたり、この衛生士さんの卵の世代で、PCやネットの活用がどの程度のレベル なのかを知るために、アンケート調査を実施していましたが、その結果によれば、学生さんの ほとんどがPCやネットを利用しているようでした。
院長は講義の中で、なぜ、今歯科医療の分野において、デジタル技術が重要になってきているのか、 そのことによって、どんなメリットがあるのかについて解説した後、デジタルな情報交換システムに ついての実習を行いました。デジタル世代ともいうべき学生さん方が結構楽しそうに取り組まれる姿 を見て、本当に頼もしい思いがいたしました。