<現役時代の旧ホームページからの移植です>(2007.10.10分)
DGZI (ドイツ・インプラント学会) はヨーロッパの歯科インプラント分野で もっとも長い歴史を持ち先進的な学会としてドイツ国内3,500名、世界中に10,000人以上 の会員を有しています。また、国際的に著名な各国のインプラント学会ともパートナーシップ を締結し、世界中に展開しています。この学会の本年の学術総会が10月初旬にデュッセルドルフ にて開催されました。院長は日々レベルアップし技術革新を続けるインプラント分野における ヨーロッパの最新情報の吸収するため、昨年のミュンヘン大会に引き続き、本年の大会にも参加 しました。
院長は昨年DGZIと提携するGOIAによる認定試験に合格し 認定医資格を取得しましたが、本年、さらにハードルの高いDGZIのExpert(専門医)認定試験にもチャレンジ しました。
こちらの学会では、参加者のために、軽い食事やドリンクが用意され、昼時には、ランチ ビュッフェ(バイキング)まで振舞われます。本格的なスシメニューもあり、ドイツ人にも 大人気の様子でした。
この試験は、過去に行ったインプラント治療から100症例のリストを提出し、そのうち15症例 の術前術後のレントゲンデータ等を含む資料を提出、この資料をもとに、ドイツの専門家の口頭試問 によって審査されるもので、この分野における世界的水準の資格試験になります。
数ヶ月前から整理した各種の資料文書や各症例ごとの術前・術後のX線写真等の実際の症例資料を 基にした口頭試問がドイツインプラント学会のVollmer副会長をはじめとする3名の試験官によって 行われ、冷や汗をかきながらの緊張した時間を過ごしました。しかしながら、資料整理から始まった 数ヶ月の苦闘のお陰か午後の合格発表では、 院長も無事合格することができ、伝統あるドイツ・インプラント学会(DGZI)の認定専門医『Expert』 としての証書を授与されました。
この数ヶ月間準備を続けてきた最大の課題を無事クリアーでき、一緒に受験した仲間たちと祝杯を挙げた後は、 心からホッとした気分で会場のセミナーを聞き、関連企業の出展ブースを見て回るなどして、ヨーロッパでの 最新情報の吸収に努めました。
また、夜には、学会主催の歓迎パーティが開かれ、今年のデュッセルドルフ大会では、近くの ライン川沿いの劇場を貸し切りにしたパーティが開かれ、参加者の親睦と交流を図る機会となりました。
学会の後、立ち寄ったハンブルグも同じように豊かな緑と重厚な歴史的建築とが独特の街の雰囲気を作り出して おり、ここで訪問した歯科技工のマイスター日本人のセラミック=ワークのラボにも同じ空気が感じられました。 ハンブルグについては、次の記事で報告したいと思います。