欧州インプラント学会に参加

<現役時代の旧ホームページからの移植です>(2009.10.4 分)

 ヨーロッパ・インプラント学会( EAO )は、ヨーロッパ全域のインプラント分野の研究者・臨床家が一堂に会して、最新の 研究報告や意見交換を行うヨーロッパ最大の学会で、年に1回、ヨーロッパの各都市で開催されます。今年は、地中海に 面する高級リゾート地として有名なモナコ公国のモンテカルロで開かれ、この学会に院長も参加いたしました。

    地中海に面したリゾートの美しい街並み

この学会の参加者は文字通りヨーロッパ全域に及び地元に近いフランス・イタリアはもとよりドイツ・イギリス、 スイス、スペイン、スウェーデン等のヨーロッパ諸国、さらには、アラブ諸国やアジアの各国からの参加者も多く、 インプラント分野に関する全世界規模の学会と言えます。

 ちょうどこの学会の前、20年来、当院の歯科技工を担当している歯科技工士が、北イタリアに本社を置く 超硬質セラミックの加工機械の研修に出張する予定があり、彼とともにローマに入り、 フィレンツェ訪問等、数日のイタリア滞在の後、空路ニース経由でモナコに入りました。

  <ニースからモナコへのヘリの前で>

 学会の初日、公式日程に先立って骨補填剤のメーカーとして世界的評価を得ているGuistlish社が 主催するセミナーがあり、歯周病分野での世界的権威の一人とされる Dr.Lindhe の講演があり、院長の学会 日程は、このセミナーへの参加から始まりました。
 このセミナーはインプラント治療を前提とした場合、抜歯を行う段階から慎重な配慮を行うことで、 その後の経過が大きく異なることを詳細な研究データを元に解明したものであり、日常臨床の中で大変参考に なるものでした。
 その後、審美的領域のインプラント治療の第一人者として有名な Dr.Kahn 等、多くの著名な研究者達の最新 の研究成果を直接吸収する場として大変有意義な時間を過ごせました。

 また、この学会と同時にインプラント関連企業による最新機器の展示会も開催されており、 インプラントの定着度を客観的に測定する最新機器等を入手したり、インプラントの世界のトップ企業である Nobel社の新製品の詳細な解説を開発者自身から聴くセミナーに招かれる等、現在の関連技術の最先端情報 に触れる充実した時間を過ごしました。

投稿者:

matsuga_senior

《松賀正考》大阪大学外国語学部英語学科、歯学部卒業。明石市で松賀歯科開業。現シニア院長。 兵庫県立大学大学院会計研究科を卒業し会計専門修士。さらに同大大学院経済学研究科修士課程を卒業。その修士論文で国際公共経済学会の優秀論文賞を受賞。現在、博士課程在学中。